雪迎え

雪迎えという言葉を知った。
クモが今の季節、糸を出して空に舞い上がるのだそうだ。
集団で飛ぶこともあり、クモは落ちて、キラキラと糸だけが無数に浮遊していることもあるという。
注意すると多くの地域で見られるようである。
「雪迎え」という言葉は、山形県の南陽地方に伝わる言葉だそうだ。
キラキラとクモの糸が飛ぶと「ああ、もうすぐ雪がくる」という意味だ。
輝く白い糸がゆっくり降ると、そのあとチラホラ雪が舞う、というイメージの重なり合う趣ある言葉だ。他の地方では「飛行蜘蛛」を示すことばはないのだろうか。
最近『飛行蜘蛛』という著書が復刻されたという。エッセイストで民間の蜘蛛研究者の幻の(絶版になっていたので)名著だそうで、ぜひ読んでみたいと思った。
蜘蛛が空を飛ぶ、ということは前にもなんとなく聞いたことがあったが、「雪迎え」で一層親しみが湧くのはどうしてだろう。
by nabana05 | 2005-10-29 05:55 | 季節を感じる暮らし

東京の片隅で昔ながらの緑を再現することを目指しています。活動の紹介や、地域の自然との出会いを書いています。


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