夏越の祓い

近所の神社へ夏越の祓いに出かけた。
夏至から間近いので午後7時はまだ明るい。
社殿の中で神事が行われる中大勢の人が
静かに社殿の方を向いて立っている。
子どもたちはだんだんに飽きはじめ、
お母さんに怒られながらもその辺を走り回る。
空は次第に暮れなずみ、コウモリが上空を
音もなく舞っている。
そのうち社殿の中での神事がすみ、
神主さんや総代の方たちが降りてきて
参道の両脇に人々は移動して切麻(きりぬさ・細かく切った麻と紙)
が配られ、祝詞の言上ののち切麻を左右にかけて清める。
それから神主さんが先頭に立ち茅の輪をくぐる。
約1時間。いつの間にか星が出ていた。
おととしも参加したが、1年の真ん中のセレモニーは
気持ちが改まって好きである。
調べると夏越の祓い自体は奈良時代からのものすごく古い神事らしい。
いつから茅の輪をくぐるのかはまだ調べがついていない。
今は梅雨時だが旧暦では約ひと月あとあたりの時期に行われていたはず。
夏の夜風の中での神事だったのだろう。
by nabana05 | 2008-07-01 05:13 | 杉並歳時記

東京の片隅で昔ながらの緑を再現することを目指しています。活動の紹介や、地域の自然との出会いを書いています。


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