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草と言葉

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高尾山 光りもの3点

12月23日の祝日
高尾山はとても天気に恵まれていました。
もう下山客が増え始めるはずの午後のケーブルが満員!
なぜなら高尾山では冬至の周辺の何日かに
ダイヤモンド富士が見えるからです。
富士山と夕陽が重なって入日の瞬間ダイヤモンドのようにきらめく
というわけです。
日にちを変えればいろんな場所で見られる現象ですが
高尾山からのは人気があるので
すごーい人出でした!
家族3人で「ダイヤモンド富士とムササビ観察」という
仲間内の観察会に参加しました。
まず人込みを避けて紅葉台のはじっこで
富士方向を見ます。西日がまぶしくかつあたたかい。
待つこと15分。最後はつるべ落としです。
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もっとしぼりをかけて撮影すればこれがたぶんダイヤモンド富士。
刻一刻と光の状態が変わり美しく変容していきます。
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太陽はこぼれていますが肉眼でもまぶしくなくこの瞬間のきらめきがよかったです。
このあと富士の輪郭に輝きが残りそしてそれが消えると
今までみえなかった雪の山肌がスーッと黄昏の色合いの中に浮かび上がります。
人込みの中ですがそれでもどこかシーンとした気持ちになりました。

次はムササビ観察でした。
わりと人が集まるにぎやかなところでも見られるようです。
待つこと10分。
今回の観察会の主催者Hさんがすぐにみつけてくれました。
私は枝にいるのはよくわからなかったのですが
間もなく2匹続けて滑空。シルエットが夜空にうかびます。
もう1匹も見ることができました。
もうそろそろ移動しようかと思っていましたところ
夫が「いるいる!」と声をあげました。
最近眼鏡をかけたまま眼鏡を探したりしているのに
明かりもない遠いところが見えるとはたいしたものです!
Hさんが赤く減光した光をあてました。
20メートルくらい離れているのでしょうか?
ちょっと距離感がわかりませんが木の枝で
小さなルビーのように赤く光る目が見えました。
これが2点目の光ものです。
目がこっちを向いたり、また消えてみえなくなったりするので
動いているのがわかります。
飛ぶけはいはなく「冬芽か木の実を食べているのかもしれない」とのことでした。
人が少なくなって静かになった中
グルルルルーと声がとてもよく聞こえてきます。
光る目と声。確かにムササビがそこに生きているのだな
と感じました。
夜、人が去った中、山の生き物たちは動き始めるのでしょう。
娘は「フクロウのような声がした」と言っていました。
普段はただ木があるだけと思うけれど、
たくさんの命がもの森の中にあると感じられました。

帰り途、3つ目の光りもの。
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同行した人が「冬の明かりは色が黄色っぽくてあたたかい感じがする」と言っていました。

観察会のまとめでHさんは子供たちに語りかけました。
今、ムササビは子孫が残していけるだけ高尾にすんでいる。
自分の生きている間はきっとムササビはいるだろう。でもみんなが
大人になって時間がたった時、いるかどうかぜひ気をつけていてほしい。
今、高尾のトンネルが貫通していてその影響がどうなるかは
まだわからない。
もし大きくなったときムササビがいなくなっていたら
その環境の変化は人間にも必ず何か影響しているはず。
そのときはどうしていったらいいか考えてほしい。

子供たちの心に今日見たムササビとHさんの言葉がのこることでしょう。


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by nabana05 | 2010-12-24 06:27 |

ヤツデの花は呼んでいる

寒くなってきました。
冬でも咲いている花がいくつかあります。
最近私が見たのは甘い香りのビワの花、
「香り」というよりは「ニオウ」ハマヒサカキ…。
そしてこのヤツデの花です。
みな白っぽくて長ーい間、じっくり咲いています。

ヤツデの花は地味だけど虫には人気者!
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ハナアブの仲間がやってきました。
アブの口が伸びています。
先が吸盤のように開いていて、蜜をなめとっています。
ヤツデの花から蜜が出ているのがわかりますか?
ツツジやスミレみたいに花の奥に蜜がたまっているのでは
アブはとても蜜までたどりつけないけれど
表面に出てくれればなめやすくてアブにぴったり。
チョウやハチのいない季節、
ハエやアブにぴったりの蜜の出し方で
彼らを招いているのですねー。

ちょっと(かなり)ぼけていますが…。
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オオクロバエでしょうか?
この写真は善福寺公園ですが
葛西臨海公園の日当たりのよいヤツデではハエが何十匹と楽しそうに蜜をなめてました。

上の写真と下の写真花が少し違っています。
上のはおしべを出しています。
下の写真のオバQ(古い!)の毛みたいなのはめしべです。
ヤツデはじめ、おしべを出し、蜜も出してアブやハエに花粉を運んでもらいます。
それからいったんおしべや花弁を落としてぼうずになり蜜も止まります。
そのあとめしべを出し、蜜も出して再び、アブやハエを呼んで
他の花の花粉をつけてもらう、というわけです。
時期をずらして自分の花粉がつくのをできるだけ避けようとしているのでしょう。

虫の少ない冬だけど、子孫を残そうとあの手この手をつくしているわけです。
春過ぎに実が熟しますが、鳥が食べていろんなところに運ぶらしく
けっこう発芽しているのをみかけます。
作戦大成功!しかもハエ、アブに喜んでもらえてうれしいわ、というところでしょうか。
よく見る花でもじーっと見るといろんな秘密を持ってるもんです。

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by nabana05 | 2010-12-16 05:29 | 草と木

エコプロダクツ2010終了!

日本最大の環境イベント「エコプロダクツ」が終了しました。
私は本会場とはほとんど関係なく、
本会場からバスで運ばれてくるお客さんを葛西臨海公園で
ご案内しました。一日2回、3日間で6回。
晴天にめぐまれ、短い時間でしたが
はるか広がる海の景色、カモメ、スズガモの群れ
淡水池の葦原が広がる風景と、ホシハハジロ、オオバン、カワウ。
そして、チュウヒ、オオタカなどの猛禽。
ハマボウ、ハマゴウ、トベラ、シロダモなどの実
イソギク、ハマヒサカキ、ヤツデ、ビワなどの冬の花。
カマキリやジョウロウグモの卵のう…。
さまざまなものを見て触れてにおいをかいでと
もりだくさんに楽しめるので喜んでいただけるようでした。

私たちの団体にとっても
バスツアーというの初めての企画で
企画担当者たちの苦労ははたで見ていて
「わーたいへん」という感じでしたが
とてもよい雰囲気で観察会がてきて良かったと思います。
1班2-3人を一人で案内することが基本形ですが
少人数なので短い時間でもじっくり見ていただけます。
企画面でもいろいろ勉強になった観察会でした。
最初企画を聞いた時は内心
「何もそこまでたいへんなことをしなくても」と思いましたが
チャレンジして新しいイベントを遂行することは
多くの成果を生み出すと改めて思いました。

最後にこの観察会の人気者だったキバラヘリカメムシくんを…。
脱いでもすごいんです!?というわけで脱皮中です。
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脱皮したてなので警戒色の色ですが、やがて背中は黒っぽくなり、
おなかはこの色のままです。
だから「キバラ…」という名です。

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by nabana05 | 2010-12-12 06:55 | 伝える

玉川上水内藤新宿分水散歩道だより

小田急自然ふれあい歩道の調査で
新宿から南新宿界隈を歩きました。
久しく書いていなかった分水散歩道だより
春とともにこの晩秋が魅力です。
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ここの名物はこのイチョウのじゅうたん!
この日は平日でしたがいつも見かけない
家族連れがたくさん訪れていました。
ベビーカーを押したお母さんたちだけでなく
若いお父さんと小さな娘さんも。
イクメンの時代だなー。
小さい子たちを連れた人が多くて
よちよち歩きの子たちが落ち葉に大喜び。
うちの庭ではありませんがひと月一回歩いていると
自分のもののような気がして(?)「皆さんよく来たねー」となんとなく嬉しくなります。
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流れに葉が入らないようすだれが…。

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そして水の流れ沿いのヤブコウジが
かわいらしい赤い実を木漏れ日に輝かせていました。

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ホトトギスもここのは今が盛りと咲いていました。
ホトトギスとタイワンホトトギスが植えられているようでした。

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ちょっと盛りは過ぎていますがサラシナショウマも…。
10月の花という印象がありますが…。

高速道路を壊して流れを復元させた韓国ほどではないけれど
親水空間の創出(復活かな)は時代の先端を行っている感じです。
見ることの少なくなった蓑虫を流れのそばで発見しました。
これから植生が落ち着いてくるともっといろんな虫などもくるかもしれません。


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by nabana05 | 2010-12-04 05:20 |