春待つころ

善福寺公園界隈の季節の便りです。
昔は冬でもない春でもないこの時期がきらいで
「寒いのに目鼻だけに春が来る(花粉症)」というイメージでした。
でも最近はこの「待ち」の時期もなかなかいい、と思えるようになりました。
花粉症が始まることにかわりはありませんが…。

もう咲き終わっているところもおおいけれど、
先週善福寺公園ではまだきれいに咲いている木がありました。

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ロウバイの園芸品種で
中心まで黄色いソシンロウバイ。1月から咲き始めるものもあります。
蝋細工のように透明感ある花びら(萼も)が魅力的。

こんなお客さんも。
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この時期は鳥たちも来るべき春を待っています。
一番食べもののない季節。
小さな花の蜜だってきっと貴重な栄養源です。
ツグミやムクドリやキジバトはしきりに地面をつついています。
木の実や虫を探し出しているのでしょう。
実のなる木や春先に花の咲く木、
いろんな種類の植物があると鳥たちも助かるはずですね。
庭先のえさ台なども適量なら鳥の助けになる季節。
でもだからといって水鳥などはえさをやってしまうと
水が汚れたり、鳥が野性を失ったりしてしまい
逆に問題が生じてしまいます…。
人間が野性とどうつきあっていったいいのか、というのは
なかなかどうして、単純にはいきませんネ。

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大きな冬芽のトチ。
冬芽の周りはべたべたしたものがついていて
寒さや乾燥から大事な芽を守っています。

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これはヌルデの冬芽。
トチのように複葉ですがトチと違って小さいです。
やっぱり複葉か単葉かと冬芽の大きさはまた別の話ですね。
あまり目立たないけど、それでも大きくしてみるとけっこうそれなりに
かわいらしく毛皮のコートをまとっていました。

これからは一雨ごとに草の様子などが変わっていき楽しみ。
そして爆発的なスギ花粉の飛散も待っています。きゃー。

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by nabana05 | 2011-02-18 09:53 | 自然観察 草と木

東京の片隅で昔ながらの緑を再現することを目指しています。活動の紹介や、地域の自然との出会いを書いています。


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