玉川上水早春スケッチ

雨上がりの玉川上水に下見にでかけました。
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いっしょに歩いたKさんはクモ昆虫に詳しい現代の「虫愛づる姫」の一人です。
さっそく、小さな小さなゴミグモが網をせっせと作り始めたのを
次々とみつけていきます。
「クモが網をはると晴れ」の言葉通り、いい天気になってきました。

まだ草はあまり出ていなくて代わりに
こんなのがたくさん!
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キクラゲでしょうか。
たくさんの落ち枝についていました。

またこんなのも…
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森のカステラをどうぞ。

でばなく、裏っかわがみえてるサルノコシカケ。


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去年もみた、謎の傷…。
エゴノキだったと思いますが、
いくつもついています。
キツツキにしては浅すぎる傷。
虫でしょうか??

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クロテンフユシャクのオス。
これは薬用植物園でとりましたが、上水沿いにもいました。
Kさんがみつけてくれました。
フユシャクは成虫で越冬するだけでなく冬が恋の季節…。
メスは翅が退化しているという変わり種。

いろんな生きものたちがいるものです。

もうひとつ玉川上水を歩くといつも小鳥の密度が濃いなと思います。
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このコゲラは地上50センチくらいのところをつついていました。
公園などを歩く時より小鳥の声がよく聞こえます。
このあたりには緑地が点々としているので
その緑地をつなぐ緑の回廊の役割をしていて
小鳥の通り道となっているのでしょうか?
一つの緑地が小さくてもそれが細い緑の道でつながれると
生き物にとっては大きな緑地と似たような効果を持ちます。
玉川上水のような緑の回廊は都市にはとっても大事。

今小金井市を中心に桜並木の復活工事が進められています。
玉川上水は歴史遺産でもあります。
生き物の為には雑木(そうき)は大事。
桜の為には雑木(ざつぼく)は邪魔。
双方の折り合いをうまくつけて緑の回廊としての役割を失わない
工事だといいなと思います。 

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by nabana05 | 2012-03-09 09:53 | 東京散歩日和

東京の片隅で昔ながらの緑を再現することを目指しています。活動の紹介や、地域の自然との出会いを書いています。


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