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草と言葉

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大泉を歩く 3  小泉牧場

小泉牧場のことを書きたくて書き始めた「大泉を歩く」だが、なんと前回更新してから一月たってしまった。あきらめずに毎週アクセスしてくださっている方誠にありがとうございます。

さて、川筋を歩いて20分ぐらいか(途中線路でいったん川から離れざるを得なかったが)少しかぐわしい香りがただよい始める。牧場が近いのだ。23区内ただ一つの牧場、小泉牧場である。川沿いの道を少し左に入ると木の柵が続いていた。中には牛舎らしい建物や小さな小屋が建てられていた。地面は日があたってぬかるんでいた。裏口だったため「表に回ろう」などと話していたら、中にで作業をしていた男性が声をかけてくれた。「どうぞお入りなさい」私達より年配の方であったが、若々しい迫力の有る話し方で、牛のこと、牧場の事をいろいろと説明してくださった。その方が牧場主の小泉さん、その人であった。
母牛は40頭。牛乳は品質管理等とても大変なのでアイスクリームを作っている。せりの前の子牛が4~5頭いる。人工授精を行っている。
小泉牧場が23区内唯一の牧場である事については次のようなお話があった。
昔はかなり批判された。においなどについても苦情が多かった。自分は先祖の商売を守っているだけ。そうした頑固なところのある変わり者である。批判は今はそれほどでもない。逆に注目されていて、全国から年に3000通手紙がくる。メールでの問い合わせもたくさん来るがそれは息子に任せている。区内の小学校や杉並の小学校が総合学習で訪ねてくる。その子たちが発表会をしたり作品をつくってくれたりする。牛乳が作られる過程を体験した事のない子どもたちに、ぜひその過程を伝えたい。また、小泉牧場を大事に思ってくれる気持ちにこたえたい。そうした活動でとても忙しい。
寒風のなかそんな思いを熱く語ってくれた。
牛舎のなかも案内してくださった。非常に清潔な牛舎だった。掃除の直後だったのか、においもまったくしなかった。たぶん細心の注意をはらっているのだろう。
えさやりの時間であったのに、私達のために30分ぐらいは話をしてくださった。
第一次産業にきちんとたずさわる方の存在は都会化で捨てたものの大きさに気付かせてくれる。この小さな牧場の巨大な意味について考えることをやめてはいけない、と思った。
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by nabana05 | 2006-02-18 06:45 |
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