花見

善福寺川緑地に花見をしに行った。
毎年1度、仲間と集まる。
花より団子という言葉もあるが、花見にはおいしい酒と料理は欠かせない。
新聞の投稿に花見の馬鹿騒ぎを憂えるご婦人の文章が載っていた。
確かに公園の決まりも守れない深夜までの宴会やゴミの始末もできない人がおおぜいいるのは困ったものである。我々も、人の多いところは避けて、公園のはずれのしずかなところで子ども達を遊ばせながら楽しい時を過ごすのが好きである。
しかし、日本人の花見に馬鹿騒ぎが伴うのは伝統的なことであるらしい。
ハレとケのはっきりした農耕文化の名残で、花見は一種の祭りなのであろう。
徳川吉宗は、規制の厳しい上野(寺の地所であったので、アルコールなどを持ち込むわけにはいかない上品な花見だったらしい)の代わりに飛鳥山に桜を植えた。飛鳥山は郊外の行楽地として賑わったそうだ。飛鳥山の博物館に行った時、一番おお、と思ったのは「目かつら」という目をかくす仮面の存在である。これをつけて人相がわからないようにし、恥ずかしさを捨てて興じたらしい。実際どの程度の馬鹿騒ぎかはわからないが、仮面をつけてまで、というのが騒ぐ覚悟を感じさせる。
by nabana05 | 2006-04-10 09:03 | 季節を感じる暮らし

東京の片隅で昔ながらの緑を再現することを目指しています。活動の紹介や、地域の自然との出会いを書いています。


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