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草と言葉

kusakoto.exblog.jp

2008年 08月 30日 ( 1 )

無花果

イチジクのコンポートを作ってみた。
水と砂糖で煮るだけのもの。
本当はレモン汁をいれたり、スライスレモンを加えるのだが
レモンがなかったので、瓶入りのシークワーサー果汁を適当にいれる。
砂糖は5個のイチジクを鍋にひたひたにしてグラニュー糖で80グラムぐらい
入れた。はじめは50グラムぐらいにしたがさっと煮るだけで煮詰めないので
味が薄すぎた。
さて、イチジクはほんとにおもしろい植物だ。
無花果と書くだけあって、木にはいきなり実がなるように見えるらしい。
花は実のようなものの内側に向かって咲く。
花はふつう虫を呼ぶにせよ、風に花粉を運んでもらうにせよ
外の力を利用するため姿が見えるものである。
中で咲いてどうするんだー、と思うと
これはイチジクコバチという特定の昆虫との共生関係によって
受粉するシステムができているのだそうだ。
イチジクの仲間のイヌビワがときどき公園などにあり、今実のなる時期だ。
これもやはりイヌビワコバチと共生関係にある。
とてもよくできた仕組みだが複雑で何度読んでも細部を忘れる。
ともかく種を作るときイヌビワコバチのメスが実の中に入り
受粉し産卵することなく実の中で死んでしまうのである。
ここだけ書くとイヌビワコバチは損をしているようだが
ちゃんとお互い利益を得られるようになっている。
さて、それではイチジクの中にコバチがいるのか、と思うが日本のイチジクは
受粉しないでも実が大きくなる品種で、コバチはいない。
とういわけで安心してコンポートを食べる。
煮るとシロップがほんのりバラ色、香りが何ともいえずよくなる。
実の仕組みも、魅力もちょっと一筋縄でいかない奥の深い果物だ。
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by nabana05 | 2008-08-30 05:50 | 草と木