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草と言葉

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無花果

イチジクのコンポートを作ってみた。
水と砂糖で煮るだけのもの。
本当はレモン汁をいれたり、スライスレモンを加えるのだが
レモンがなかったので、瓶入りのシークワーサー果汁を適当にいれる。
砂糖は5個のイチジクを鍋にひたひたにしてグラニュー糖で80グラムぐらい
入れた。はじめは50グラムぐらいにしたがさっと煮るだけで煮詰めないので
味が薄すぎた。
さて、イチジクはほんとにおもしろい植物だ。
無花果と書くだけあって、木にはいきなり実がなるように見えるらしい。
花は実のようなものの内側に向かって咲く。
花はふつう虫を呼ぶにせよ、風に花粉を運んでもらうにせよ
外の力を利用するため姿が見えるものである。
中で咲いてどうするんだー、と思うと
これはイチジクコバチという特定の昆虫との共生関係によって
受粉するシステムができているのだそうだ。
イチジクの仲間のイヌビワがときどき公園などにあり、今実のなる時期だ。
これもやはりイヌビワコバチと共生関係にある。
とてもよくできた仕組みだが複雑で何度読んでも細部を忘れる。
ともかく種を作るときイヌビワコバチのメスが実の中に入り
受粉し産卵することなく実の中で死んでしまうのである。
ここだけ書くとイヌビワコバチは損をしているようだが
ちゃんとお互い利益を得られるようになっている。
さて、それではイチジクの中にコバチがいるのか、と思うが日本のイチジクは
受粉しないでも実が大きくなる品種で、コバチはいない。
とういわけで安心してコンポートを食べる。
煮るとシロップがほんのりバラ色、香りが何ともいえずよくなる。
実の仕組みも、魅力もちょっと一筋縄でいかない奥の深い果物だ。
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by nabana05 | 2008-08-30 05:50 | 草と木

洗濯機

21年以上使っていた洗濯機をついに買い換えた。
脱水がやけにガタガタしたり、あまりしぼれていないときがあったりして調子が悪かった。
ちょっと前にほうきをつっこんで洗濯機の下をそうじしたのだが、そのあと
洗濯機を回したら、隣の洗面台の間の床で何やら黒いものが動いている。
ギョッとなってよくみたら、洗濯機の底からベルトのようなものが出ていて
振動に合わせて動いているのでした。
ひっぱって水でも漏れると困るのでそのまま放置して使っておりました。
昨日電気屋さんに聞いたら、「洗濯槽をつりさげているベルトが切れた」のだそうだ。
なるほど、だからガタガタしていたり、やけに洗濯物が偏ってしまったのか。
さて新しい洗濯機は斜めのドラムではなく縦型で乾燥機のついているもの。
中が見えて楽しい。洗剤をポケットにいれると、周りから洗剤の溶けた泡が滝のように
ふりそそいで、目を丸くしてみていた。
ただ、洗い上ると洗剤の香りが思ったより残っていた。
ネットで調べてみると、これとは違うがドラム式洗濯機は水を使う量がたいへん少なく
洗剤の匂いなどが全自動より残ることがあるらしい。
ただ、ドラム式も同じと思うが、これはすすぎの水量は自分で調整できるようになっている。
メーカーはちゃんとわかっていて、自分でよい洗濯の仕方を考えてね、と言っているようだった。そこまで節水を大事にしているというのが従来にない発想でおもしろいなと思った。
機械は付き合い方なので、うまい付き合い方をしていこうと思う。
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by nabana05 | 2008-08-29 05:57 | その他

湖西逍遥2 鮒ずし

琵琶湖と言えば鮒ずし。
鮒ずしと言えば琵琶湖。
というわけで高島へ。
駅前になぜかある大きなガリバー像が迎えてくれます。
車道からすこし入ると道の真ん中に水路があり、
素早い魚やハゼもいて涼しげです。
老舗「喜多品老舗総本舗」は静かな住宅の続く街並みの中にあります。
店内に立ちこめるすっぱくおいしそう乳酸菌の香り。
案内を請うと向かいの家に案内してくれた。
入口はしもた屋ふうだが、中には座敷があり、
庭がガラス越しに見える。カエルも鳴いている。
鮒ずしが他の琵琶湖料理とともに美しく盛り付けられて供される。
原料のニゴロブナはいまや貴重なのである。
量は少しだがゆっくりとかみしめながらいただく。
酸味がきいていてうまみが口の中に広がる。
一つ一つの料理に細やかな気配りがされていて
たいへんにおいしい。
鮒ずし茶漬も逸品だった。
鮒ずしの歴史はたいへんに古い。
琵琶湖の奥の深さを堪能できる。
喜多品のある街並みは風情はあるが一見住宅街である。
何もないようだが実は奥深い文化が隠れている。
店を守る方々も老舗の格式の高さなどは感じさせない
あたたかな着飾らない雰囲気の方々だった。
でも見えないところでの苦労は並大抵ではないはずだ。
関西の歴史の長さは関東とは違うと改めて感じた。
ところでニゴロブナ激減の大きな原因を作ったのはブラックバス。
ブラックバスも琵琶湖博物館で天丼になっているらしい。
ニゴロブナだけ食べるのは片手落ちだ、と同行した友人が言う。
今回は時間がなくて果たせなかったが、
今度は生態系のバランスのためにバス天丼を食べに行かなくちゃ。
写真の左斜め上の高杯に乗っているのが鮒ずし。
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by nabana05 | 2008-08-03 13:17 |

湖西逍遥1

7月の終わりに琵琶湖のほとりに旅行した。
関東に住んでいると琵琶湖がどんなところかほとんどイメージがわかないが、
一口に琵琶湖と言っても、湖のどちらの岸かで自然も文化も異なる
たいへんバラエティに富んだ湖と知った。
私たちが泊まっていた湖西は比良の山々を背後に、静かな集落が里山に点在し、そのもう少し下部に町、湖岸に別荘地といったところだった。
車で近くの棚田に連れて行ってもらった。集落を過ぎて小さな川の橋を渡る。川の両岸にワスレナグサが咲き乱れていた。尾根に登ると尾根の平らな所を利用して棚田が開けていた。風が青田を吹き渡り湖の方へ吹き下ろしている感じがした。
これぞ正しい夏休みの景色!と大人たちは喜んだが小学生の娘は「早く帰りたい」と言った。
「君にはまだまだ、棚田のよさはわかるまいよ」と言いながら帰った。
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by nabana05 | 2008-08-01 11:57 |